ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
入院と治療
「朱鳥ちゃん、じゃあ早速だけど、今日から治療始めるね。点滴刺すよ。」

憂鬱な気分で自分の手を見つめる。

昔なら、毎日のようにやっていた事が、何年かしていないと、とても辛く感じる。

針を刺される時…というよりは、グッと押し込まれる時が嫌……

…それに、これから副作用も出てくるんだよね……

そう思うと、とても憂鬱になった。

「よし、OK。じゃあ、これから副作用出てくると思うけど、辛かったら言ってね。一応、吐き気止めは入れてるけど、朱鳥ちゃんならわかると思うけど、多分辛いと思うから。」

私は黙ってコクンと頷いた。

「うん。じゃあ、これから、とりあえず二週間、一緒に頑張ろうね。」

そう言って、久翔先生は病室を出ていった。

「はぁ…………」

1人になった病室で大きなため息をつく。

…治療は二週間。

前治療していた時は一週間ごとだったのに、大人になって体力がついたのもあるから…と二週間ごとになった。

前回、一週間であんなに辛かったのに、あれが2倍になる……

考えただけでも気が重い。

私は、気を紛らわせるために、無理やり眠りについた。
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