木の葉の数だけ書く日記
その時、うちに誰か訪問者が来た。

取り立て屋か子供みたいに、馬鹿みたいな激しい押し方だった。

新聞の集金と思い、ケイに頼もうとした眠っていた。

母はなじる、しつこいチャイムの連打。

右手に電話、目の前にはPCが載ったコンビにテーブル。

出たくても、ケイが邪魔でどうにもできない。

私は電話を切り、必死でたどりつくとやっぱり新聞の集金だった。

腹が立っていたが、人は誠実だし、丁寧に応対するから言い出せなかった。

ドアを閉め、すぐ領収書に書いてある販売店に電話した。

頼りにならない、若い男の子、前もそう、ちゃんと話せない、ちゃんと応対できない相手だ。

それでも、
「出るに出れない状況なのに、何十回もピンポン押されて、すごく不快でした。

2、3回押して少し待って出ないなら出直してくれるよう言って下さい。」

という結末にたどり着くまでに、かなりかかった。

声は泣き声にしないけど、ケイが寝ている安心感で私はその後、6時間涙がとまらなかった。

それぞれにいろんな事が辛くて、嫌だった。
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