【完】壊愛ー姫は闇に魅入られてー






眉間にシワを寄せて、皆で流を囲み始めた。




えっ...


今から話すことって、そんなに大変なことなの?



私ってもしかして場違いなんじゃ...


...でも連れてきたのは流だし、私にも関係あるのかな?




ドクドクと鳴り始める心臓が嫌な予感を知らせる。





空気がガラリと変わった。





「お前らも知ってると思うが...
最近、厄介なチームが復活した」




流の言葉で倉庫内がザワついた。




どうやら皆、誰かは予想できてるみたい...



だけど暴走族に興味ない私は話についていけなくて
1人だけ反応出来てない。




「...総長、まさかアイツらか...?」




圭の動きと一緒に揺れる段ボール。


落ちてきたら危ない、でも圭はそれでももたれたままだ。





「あぁ..."夭嵐(ようらん)"だ」



「「「ーーーーッ!!!!????」」」



「どうやら夭嵐の1番上が"裏"の奴らと繋がってたらしくてな...。
最近出所したらしい...。
まあマッポ(警察)に捕まってた事すらホントかどうか知らねーけど」



「「「...」」」



「最近街でよくあいつらを見かける。
俺ら(夜季)には大して関係ない話だが、いつアイツらが喧嘩売ってくるかわかんねーから、あんまり1人にはなるな。
行動する時は必ず誰かと居ろ...そうじゃなきゃ」









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