トライアングル・キャスティング 嘘つきは溺愛の始まり
「いつか瑞希ちゃんだって嫁に行くんだぜ。その時お前は、空っぽの家で何を守るんだ。」



篤の言葉が、心を切り裂くように痛い。


そう、自分はもともと空っぽなんだ。


家族がいなくなれば、もとの空っぽに戻るだけ。



「そう易々と嫁には行かせないよ。


俺が認めた相手じゃないと、許可なんかしない。」


自嘲ぎみに笑ってみせる。この話はもう止めよう、そう言おうとして目線をあげると、



篤は挑戦的な目で俺を見据えていた。

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