赤い刻印 - Secret Love -【続編】
ツボに入ったのか1人でクスクスと笑っている先生。

「子ども扱いしないで!」
「あ、こら」

そう言って先生の髪の毛をくしゃくしゃにすると、先生はくすぐったそうに私の腕を掴んだ。

「もうやめ…」

気がつくと2人してバランスを崩し、先生に覆い被さるような格好になっていた。
至近距離で目が合ってドキッとする。

「せんせ…」

どちらともなく自然と唇を重ねて、至近距離のまま見つめ合った。
先生の長くてきれいなまつ毛がすぐ近くに見える。

「はい、終了。人が見てたら困るから」
「えー」

助手席に押し戻されてしまった私はプクッと口を膨らませる。
こういうところが子ども扱いされる理由なんだろうけど。
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