さよならの時まで、笑顔で
.



そんなことないよって。



真海のせいじゃないよって。




そう言いたいけど、それを言うと、余計真海を傷つけてしまう気がして。




「ねえ、真海?
真海がそう思うならさ、」




真海は、涙でグッショリと濡れた目で私の顔を見上げた。




「私の傍にいてほしい。
私が死ぬまで、親友でいてほしいな。」




満面の笑みを向けた。


.

< 225 / 288 >

この作品をシェア

pagetop