さよならの時まで、笑顔で
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病院を出てからゆっくり家に向かう。




家に、帰りたくない....



今のまま家に帰ったら、きっとお母さんに知られてしまう。



でも、帰らなかったら、帰らなかったで心配される。



私は、自分の頬をバシッと叩く。




よしっ



ちゃんとお母さんに何もなかったよ。って




ひーくんにも大丈夫だよ。って




言わなきゃー...。




大丈夫。
いつも通りに笑えばいい。




自分自身に言い聞かせる。



そうでもしなきゃ、涙が溢れてしまう。




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