オオカミ社長は恋で乱れる
「これで大丈夫か?」

「はい、ありがとうございます」

「悠、凛、痛くないか?」

「うん!」「うん!」

元気に返事した2人は揃って足をブラブラさせて喜んでいる。

すると西条さんは私に視線を移して聞いてきた。

「君は助手席でも大丈夫か?」

大きな車で子供達の間に座ることもできるけど、みんなで後ろに乗ってしまうのもなんだし、2人も機嫌が良いので私は助手席に座らせてもらうことにした。

「はい、大丈夫です」

「そうか。じゃあこっちへ」

そう言いながら私を助手席にエスコートしてくれた。

私を座らせてドアを閉めてくれる。

こんな風にしてもらったことがないので、何だかドキドキして頬が熱くなる。

すると運転席に乗ってきた西条さんが私を見て言った。

「シートベルトしてやろうか?」

「・・えっ!あっ、大丈夫です!自分でできます」

叫ぶように焦った声で返事をして急いでシートベルトを締めると、西条さんもシートベルトをしてエンジンをかけた。

「じゃあ行こうか」

「はい、お願いします」

私が返事をすると、後ろから悠が「おなかすいたー」とまた言い出した。

「悠、もう少し待って」

私の言葉に車を走らせながら西条さんが子供達に聞いた。

「悠は何が食べたい?」

「うーん・・ハンバーグ!」

「凛は?」

「おにく!」

元気に答えた2人に「そうか、じゃあハンバーグとお肉だな。あと何でも好きなものを作ってもらおう。君は?何が食べたい?」

突然食べたいものを聞かれて、子供達と違って何も浮かんでこない。
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