極上社長と結婚恋愛
 
「はい。リースとかポプリとか、ドライフラワーを使った簡単なものですけど」
「人に頼まないで、自分でネット販売してみたらいいのに」
「でも……」

口ごもると、くすりと甘く笑われた。

「そっか。苦手だって言ってたもんね。部屋探しすら苦戦するくらい」
「うぅ……」

他愛のない会話までしっかり覚えている直哉さんに、楽しげにからかわれる。
反論できなくて頬を膨らませていると、直哉さんが身を乗り出し端正な顔がぐっと近づいた。

「俺が作ってあげようか?」
「え?」

突然の提案に、驚いてまばたきをする。

「ネット販売は置いとくとしても、お店のホームページはあったほうがいいよ。お客さんもホームページにオーダーフォームがあれば、花束や鉢植えの注文もしやすいと思うし」
「それは、そうですけど……」


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