生まれ変わっても愛してる
記憶が流れてきます。私が小さかった頃から、忘れかけてた記憶まで、全部、頭の中で繰り返されました。

「閻魔大王様。私。思い出しました。自分がなぜ、自ら命を絶ったのか。」

記憶を再生したわたしは。ゆっくりと目を開け、閻魔大王様に答えを述べました。

「そなたが自分で答えを導き出したのなら。私はもう何も聞くことはない。そなたを天国へ送りだそう。そしてまた、新しい人生を歩みなさい。」

私は唖然としました。自ら命を絶った自分が、なぜ天国へ行けるのか。

なぜ私が、命を粗末にしたことを許されるのか。わかりませんでした。

「そなたの望みを一つ叶えてしんぜよう」

望みを一つだけ。

私の望みってなんだろう。私が望んでいたことはなんだろう。

私がやり残したことってなんだろう。

そんなことを考えながら、私はよく考えました。

幸せな人生を過ごしたい?

違う。

可愛い顔に生まれたい?

違う。

友達が沢山欲しい?

違う。

そう考えてるうちにやっと答えにたどり着きました。

「閻魔大王様。私...。」
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