歪な光
一章 雨の日
ザザぶり雨が私を濡らす。




一人で当てのない繁華街を制服で歩いていた。




傘なんて持っていない、耐えきれなくて飛び出して来たんだから。




家にも



どこにも



私の居場所なんてなかった。


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