風の歌

「馬鹿じゃないし!!何なのよあんた偉そうに!!!」

「別にそんなつもりねぇよ。お前が馬鹿だから本当のことを言っただけだ」

「おいおい、星!」


慌てるもう1人の男。


「初対面なのに馬鹿とか決め付けないでよ!!」


何なのこいつ!!最低!!

怒りMAXの海里。


「ごっごめんな海里ちゃん‥こいつ短気なもんでっ…」


さらに慌てた様子で海里に謝る男。


「…またそれかよ」


けっと溜め息をつく。


本当この男、態度悪すぎ…!


「全く…お前は何で海里ちゃんにそんなに冷たいんだよ?他の奴には普通だろう?」

「そんなの答えは簡単だ」

「言ってみなさいよ!この仏頂面男!!」


睨みあう2人。


指をさし、男はこう言った。


「気にくわないから」


−−−バキッ!!!


次の瞬間、海里はその男の左頬に向かって怒りの一撃をくらわしていた。



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