ラブソング -詩-
アキラはまた、ため息をつく。


「お前が落ちてるから言うけど…俺はそんな器用じゃないから、嫌いな奴と一生一緒にいたいなんて思わねぇよ」

「へ…?」

「ふはっ、ぶっさいくだな」


アキラはキラキラ笑顔で笑いながら、私の額を軽く押す。
いきなりされたから、顔がのけ反る。


「え、アキラ…それって」

「ん~?」

「私もアキラが大好きだよ」

「知ってる」


きっと何年経っても、私たちはこのままだと思う。
立場も何もかも、アキラが強い。

それでも、このラブソングのようにプロポーズしてくれたアキラがやっぱり好きだ。


「…プロポーズだよね?」

「一生に一度のな」

「私とは結婚しないんじゃないの?」

「お前しか考えられないの」


今日はアキラが甘い。
きっと、マサフミさんのラブソングがBGMでかかっているから。


このラブソングは本当に、私たちの魔法の歌。


「千衣、またぶつかる」

「あ、ごめん」


アキラはいつでも私を守ってくれる。

私の王子様だね。







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