☆秘密の総長様☆
「私、そろそろ帰らないと」


「まだ、19時だけど?」


時計を見つめる明人が不思議に首を捻る。


「何も言わず出てきたからな。」


スマホを触る手に、想が触れる。

「俺が電話かけるよ」


耳に当てる電子音、かき消す様に音が止み変わりに慌てた母親の声が、聞こえた。


「(美羽ちゃん、遅くまで何してるの?)」



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