年下は恋愛対象外
私の日常その1
※ 本作品に出てくる人名等はすべてフィクションです。ご了承ください。

「ルアくんが尊い」
ぶつぶつとそう言いながら、スマホ片手に机に突っ伏しているのは私の親友江口未海である。
頭もそこそこ良し、容姿は良し、コミュ力も会話しないだけで高め、なのに守備範囲は2次元のみといったようなちょっと残念な女の子。
彼女のプロフィールは趣味2次元、特技推しにささげる金稼ぎとなること間違いなし。普段はクールなのに、こういう時だけ無駄にテンションが高くなる。
「またそれ?」
「だってかわいいぃぃぃ養いたい」
「よかったですね」
こんな会話が日常的になって早1年半、私も彼女にだいぶ毒されている。
ちなみに彼女は養いたい。私は養われたい。趣向は全然違う。
「そんなことより卒論は進みまし「いやぁぁぁ聞きたくないぃぃぃ」
「聞きたくないっていっても提出期限まであと3週間、期末テストまで2週間切りましたけど?」
私のたんたんとした忠告も聞きながら顔を青くさせたり赤くさせたりしてる未海をみるのも正直面白い。
まぁ、忠告している私もやばいんですけどね。
「いいですよね。杏里ちゃんは。もう卒論終わっているから。」
「終わってません。」

キーンコーンカーンコーン

「授業終わったぁぁ」
うーんと伸びをする私。ご察しの通りさっきの会話は授業中の出来事です。
えっ怒られないかって?大丈夫。クラスから浮いてるから誰も気にしません。ああ、言ってて悲しくなってきた。
「ほら、杏里いこー。次は合同授業でしょ?加奈が待ってるよー。」
「はいはい」
加奈っていうのは・・・
「未海ー杏里ちゃんー」
噂をすれば、松井加奈っていうのは江口未海つまり私の親友の友達。なんでこんな回りくどい言い方をしてるかって?
なんだかなーいまいち加奈ちゃんって好きになれないんだよね。ってまぁそれはおいておいて、彼女もまたわれらの同志。
松井加奈も趣味は2次元、未海や私よりも重度の。勉強は、あんまり出来ないし、コミュ力も低いんだけど、妹キャラっていうのかな、面倒見のいい未海とはよく合うみたい。
私は未海と初めて会ったのは高校2年生のクラス替え、そして未海と加奈は1年生の頃のクラスメイト。今は私と未海が2組で加奈が1組。でも、加奈ちゃんおまえ2組かよってぐらい休み時間とかお昼とか毎回2組に来てるんだけどね。

「杏里?」
「あっごめん考え事してた」
「でさ、加奈と話してたんだけど、放課後残って勉強しない?」
「やろうよ、で杏里ちゃん私たちに数学おしえてぇぇ」
「いやいや、私もできないから。」
この2人、普段はとってもいい子なのに、勉強がらみだと無駄に私を信仰し始める。私だってそんなに勉強できないんですが。
「未海、勉強ならさ、ねぇ加奈ちゃん」
話をそらすために加奈に話を振る。私の言いたいことがわかったのかにやにやし始めた加奈。
「そうだよ、未海、君には学年一の秀才の双子の弟海斗くんがいるじゃない!」
「だまれ」
冷ややかに一刀両断する未海。未海には双子の弟がいて、彼は3組なんだけど、すっごく仲が悪いんだよね。
江口海斗、頭が良くて、容姿良し。ただしオタクではない。

海斗と未海の因縁は高校入学前のある出来事がきっかけらしい。私もよく知らないんだけど。

「まぁ3人でとりあえず一緒に勉強しようか」
「やったー!」
「よし」
未海と加奈にひとまずそういう。もちろん、私は勉強はしないけど。

ここまでの会話でなんとなく察していただけただろうか私は生粋の人間嫌い。そして、面倒くさいことが嫌い。
勉強は、留年しない程度にする。学校も留年しない程度に行く。髪の毛金髪。仲が良い人間のみと話しをする。
まぁ、クラスから浮きますよね。わかっておりますとも。こんな私と仲良くしてくれるのが江口未海とその友達の松井加奈。なんだかんだ二人とも大事な友達でこれは私のかけがえのない日常。

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