I MISS YOU

ねぇ どうして……

私を揺さぶるの?


ずっと、我慢してきたのに……


私の前で彼女と肩を組んで、キスしたり、抱きしめたり……


見たくなかった、いつも苦しかったんだよ……



なのに、保ってきた壁の一部がパラパラと崩れ始めた。



「 和泉 」



私を呼ぶ彼の声が好き。



「 和泉 」


私を見て呼ぶ彼の瞳が好き。



「 和泉 」



私を肩を組んで笑顔を見せる彼が好き。



好きなの。




友達をやめたい、後悔するとわかってても。


やめないと、私は未来を見られない。



「 大智… ごめんね、私… 友達やめる 」



涙目で震える声で、彼に伝えた。



なんてバカな事を…… 親友は怒った。


好きだから、女として彼を。

だからやめる事を選んだだけ。


恋人より、友達の方が未来は明るかったかも知れない。



それでも……



大智に告げてから連絡はなかった。

私からも連絡はしてない。



毎日、毎日、スマホ画面を見つめては指が文字を打たない。


どんなに後悔し、苦しんだか……

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