護衛目的の執事です
護衛

蒼空

目が覚めると、私はうつ伏せで眠っていた。



目を擦りながら起き上がると、そこは慣れた布団や畳、襖のある空間ではなく、



THE 西洋といった感じの華やかな黒い部屋だった。



………あっ、そうか。



隣で眠る結弦を見て思い出した。



今日から、白石結弦の護衛兼執事だったんだ。



ベットに座る体勢で背筋を伸ばし、全体的に伸びをしてると、昨日寝ようとした机の上に1着の服とメモが目に入った。



ベットを降り、メモを見ると。



『鏡花へ。
今日から結弦と一緒に通う、聖凛学園の制服よ!』



と、丸々とした字で書かれていた。



メモを机の端に置き、その下にある服を広げてみると、何と執事服だった。



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