侯爵様のユウウツ 成金令嬢(←たまに毒舌)は秀麗伯爵がお好き?
そして
レイモンドside

カルディアナ大聖堂


その瞬間僕の中で時が止まった。

純白のドレスとヴェールに身を包み、メイヤー殿にエスコートされバージンロードを進む君は、朝露に濡れ陽光に煌めく清楚な白薔薇のように、しっとりとした輝きを放ち息を飲むほどに美しい。


君を妻にできる歓びで、胸の奥がじんと熱くなり舞い上がりそうになるけれど、いっぽうで、実はいまだ僕は眠っていて、甘美な夢を揺蕩(たゆた)っているのではないか? と、恐ろしくさえ思えた。


エセル、これからは本当に僕だけのひとだよね……?



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