愛のかたち。
「ひよ行くよ」

声の方を見てコクンと頷き玄関を閉めた。

引っ越し。

私にとってそれは残酷で、悲しいもの。

だけどもういいの…。

私は、玄関の前で立ち尽くし目を閉じる。

「早くして」

もたもたしてる私を急かす人物は私の大嫌いな父親。

返事はせず車に乗る。

エンジンの音がする。

さようなら大嫌いな家。

さようなら大嫌いな街。

さようなら大嫌いな思い出。




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