一瞬でも君の隣にいたくて。
ー2学期ー
夏休みも終わり、今日から2学期。



先生とはあれいらい会話もしてないし会ってもいない。



始業式で先生を見ただけで胸が高鳴った。




「かのーーーーん!会いたかったよ〜」





「せりちゃーーーーーん!わたしも!」




この子は親友の 伊藤 芹梨(いとう せり)
私とは違ってだれでも気軽に話しかけにいけれるタイプ。



「せりちゃん!彼氏と遊んだの??」




そう、せりちゃんには彼氏がいる。
1個上で、中3の先輩。

なんで付き合うようになったかとか詳しくは分かんないんだけど、お互いベタ惚れ!
学校のみんなが羨ましがるカップルなんだよねぇ〜。




「もちろん!海にもいったし!買い物もしたし!お泊まりも…。(笑)」




「お、お泊まり!?!?」




「ぜーんぶ楽しかった!!」




「よかったね!」




「あ、かのんは?なんかなかったの?」




「わたしは…」



先生のこと言おうかと思ったけど
先生との恋なんて叶うはずない。
言ったらバカにされそうだし…。



うん、言わないでおこう。



「特に何もなかったかなぁ〜。」




「そっかぁ。」




はぁ。せりちゃんごめん。


わたし嘘ついてる。


でもね、こーするしかないと思うんだ。


だって先生に恋しちゃったんだよ?




する相手じゃないと思ってるからさ。





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