「・・・・・本当ですか?」


「何が?」


「さっき・・・・言ってくれたこと。」


「・・・・・本当だよ。」


「・・・・・・・・」


「もう泣かなくていいよ。」


「・・・夢みたい・・」




人差し指で再び流れ出した松尾さんの涙をぬぐう。




「・・・ハ・・・・・ハ・・ハヤ・・・ハヤ・」



松尾さんの呼吸が再び乱れだした。

もう・・勘弁してくれ・・。


「待って。名前呼ぶだけで過呼吸になるぐらいだったら今まで通り河原って呼んで。

ゆっくりでいいから。無理に下の名前で呼ばなくてもいいんだよ。」


「・・うん。」


「俺もまだ慣れないから、今まで通り松尾さんって呼ぶからね。」


「うん。」






そのまましばらく公園で松尾さんが落ち着くまで一緒にいた。

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