[完]俺が君を忘れない

「ばかね、そんなんだと彼女できないよ」

蒼哉は、二重でぱっちりした目に高い鼻、薄過ぎない形のいい唇で、身長は186cm。スラッとしてるのに筋肉がついてて……っていう、完璧なルックスの持ち主。

おまけにこいつは性格もいいし、運動が趣味だし。

頭だって、全国模試で3位なんて普通にとっちゃうくらいいい。

まあ、それはこいつの努力なんだけどね


「いらないよ、彼女なんて。」

「モテるくせに」

珍しくムッとしてる

「なによ」

「来夢ちゃん、……なんで俺が毎日来てるかわかってんの?」


ベッドに寄りかかる私の横…つまり、ベッドに手をついて、かなりの至近距離にいる

「そんなのかわいそうだからでしょ?」

同情でないにしても、クラスメイトだから。

「バカは来夢ちゃんでしょ?」

顔が近いよ、

男に慣れてるわけじゃないんだから……心臓がバクバクうるさいじゃないの


「なによ、だったら教えてよ」

「こういう事かな」



そう言って、視界いっぱいに整った顔が広がる

唇に、暖かくて柔らかいものが触れた


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