わたしの太陽

「これ、着とけ」


渡されたのは晴人の匂いのするパーカーだった。



「ありがとう」


私は素直に着る。


晴人は私の隣に座る。



「ねぇ、晴人。星ってさ、いくつあると思う?」



「なんだ急に(笑)1億とかじゃない?」




「違うよ。数えられないんだって。ありすぎて。だからね星は愛って呼ばれることもあるの。愛も数えられないほどあるから。」



「…そうなんだ。知らなかったわ(笑)」



「私、それ聞いてなんて素敵なんだろうって思って、それから星を見るのが好きになったの。」



「そっか、俺も好きだぜ?星。」


「星のある空の下では自分に素直でいたいんだ。私。」



「……。」


聞くんだ。私。




「晴人。私はあなたにとってどういう存在?」



ずっと気になってたこと。


この疑問のせいで肝試しも誘えなかった。





教えて晴人。



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