残り100日の私と大好きな君
それからしばらく泣いていると

「咲楽ちゃん、大丈夫?どうしたの?」

と、奏汰くんの声。

バレちゃった…

「泣いてるの?顔出せる?」

「……やだ、顔、出さない。」

「どうして?泣いてるなら、布団の中にいたら、呼吸苦しくなっちゃ「出さないの!!」

焦って大きな声を出してしまう。

すると、奏汰くんはいっきに静かになる。

「あ……ごめん…」

「ううん。僕こそ、ごめんね。何か、理由があるんだよね。じゃあ、顔出したくなったら出して?僕、ここにいるから。」

奏汰くんの言葉は優しくて暖かかった。

けど、傷ついた私には逆にその優しさは心を苦しめた。
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