残り100日の私と大好きな君
声が聞こえてくる…

なんだか楽しそうに話してる。

「―――かったね。本当に良かった。やっと、ドナー見つかったって……」

「もう、母さん、さっきから何回も聞いてるよ。」

「だって、本当に嬉しいんだもの。奏汰が助かるなんて、本当に……」

「…わかったから、もう今日は疲れたから帰って。早く帰って父さんにも報告した方がいいんじゃないの?」

「それもそうね。じゃあ、帰るわね。また、来るから。」

「うん、バイバイ」

その会話を聞いて、私は大体を把握した。

きっと、奏汰くんは移植をしてくれるドナーが見つかって、助かるんだ。

つまり、退院しちゃう……

もう、会えなくなるのかな…………

そう思うと涙が出てきた。
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