【完】『雪の都』

《2》


まず定規を色ガラスにあてがい、ダイヤモンドカッターと呼ばれる工具でガラスに直線を引く。

「一度では切れないんで、何度か繰り返しけがくようにするとスムーズにゆきます」

御堂澤先生の説明は、その若さには似合わないほど流暢である。

深雪も桜子も少し手こずったが、桜子の方が瑠璃色のガラスが先に傷が入ったらしく、

「じゃあ割ってみましょう」

桜子が御堂澤先生の指示通りに力を加えてみると、瑠璃色の板ガラスは線の通りに細長くパリンと割れた。

「桜子さぁ、上手だよね」

深雪の黄色も最後は先生に手伝ってもらいながらも割れた。



< 9 / 192 >

この作品をシェア

pagetop