桃野、悩みなんでも解決します!1

…って、そんなこと呑気に思ってる場合じゃなかった。




『…私も彼と同じ意見です。梁瀬くんのこと
もっと信じてあげてください。梁瀬くんはやってません!絶対に!!!』




佐賀野のまっすぐな眼差しにお父さんとお母さんは折れたのか、梁瀬くんに言った。




『……颯馬…、親が一番誰よりも信じてあげなきゃいけない存在なのに…私たち…ごめんなさい……』



『済まなかったな、颯馬。お前のことを一番に信じてやらなくちゃいけなかったのに俺たちは…大事なことをわすれていた』



『…俺こそちゃんと言えてなくてごめん』



「じゃあこれで仲直りだねっ!!」




みんなは私の言葉に唖然とした。

< 137 / 413 >

この作品をシェア

pagetop