桃野、悩みなんでも解決します!1
私は足が今にも倒れそうで
竦んで、震えて…どうしよも無かった。
とにかく、あと一歩……!!
そう、踏み出そうとするがなかなかと
そう、上手くいかない。
だ、駄目だぁ……。
あと十分もしないうちに遅刻決定だ。
それだけは避けたかったな…。
がっくしと肩を落としたその時、誰かが私に声をかけてくれた。
『君、大丈夫?』
振り返ってみると、そこにはイケメン――?!
茶髪の可愛げのある、耳には銀色の丸いピアス、
それにすらっとした高い背の男子。
しかも、イケメン対応?!?!
―はっ?!
この人はもしかして、ホンモノのイケメン?!