誓いのキスを何度でも
トキちゃんはバツイチ42歳。
18歳の子どもがいるという事だ。
経済的な支援は子どもが仕事を始めるまであるけれど、
もう、準備は終わっています。
そろそろ自分も温かい家庭が欲しいと思って…
果歩さんとだったら、穏やかな家庭を持てそうだとおもっています。
果歩さんとは5年、付かず離れずという、関係でしたが、誠太郎くんは頭の良い、聞き分けのいい子どもだし、
果歩さんのパートナーとして、認めてもらって家族という形になりたいと思っています。
本当の父親としてがむしゃらな愛情は与えられないのかもしれませんが、お互い理解し合えると思っていますし、
もちろん、誠太郎君のやりたいと思った事も応援して、仲良くなりたいと思っています。

と果歩の実家でこの間、挨拶していて、

僕をバーベキューとか、科学館とか、美術館や、ミュージカルとかに連れて行き、興味を広げる活動にいそしんでいる。
オマケに美味しいご飯付き。
トキちゃんは料理と天体観測が趣味だ。



もう1人のサクちゃん、35歳は
アメリカでずっと仕事をしてきて日本に帰ったばかりで感情表現や、スキンシップが多め。
僕と仲良くなって本当の家族になりたいって思っているらしく、僕等の生活のそのまま入り込んでくるタイプ。
果歩の普通のご飯を美味しそうにたべ、サッカーチームの練習を見にきたり、サッカーの練習にも付き合ってくれたりする。 案外上手い。
昔はハンドボールをしていたといっていた。
運動が好きで僕等に会えない時は居候するマンションの地下にあるスポーツクラブに通っていると言っている。
部屋では僕に勉強を教えたり、一緒にゲームに夢中になったり、僕が好きな本を一緒に読んだりしてくつろいで飽きずに狭い部屋の中にいる。
まあ、時々果歩に掃除するから、とふたりで追い出され、本屋に行ったり、公園で遊んだりし、部屋に戻って、ふたりでくっついて寝転んだりしていつのまにか寝ていたりもする。



まるでタイプが違うふたり。
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