愛を知らない一輪の花 〜after story〜
あの日の事を振られ、百合は恥ずかしくなり頬を染める。
「松下さんの噂は聞いていたの。紳士的で誰にでも優しい素敵な男性だって。今時珍しく、熱い男で努力家だって、父も凄く褒めていたわ。でも40前になっても独身で、浮いた話もない。仕事も出来て、あのルックスでしょう?女がほっとかないだろうって。このホテルに勤める子も何人かアタックしたらしいけど、全然駄目だったみたい。振られた文句もいつも一緒。」
「振られ文句、、、ですか?」
ニヤニヤしながら、高野は続ける。
「そう!『、、、心に決めた子がいる。』だってっ!!!それって百合ちゃんの事でしょ?お見合いの日もね、合って一発目にそれだもん。びっくりしちゃった!!、、愛されてるね?百合ちゃん。」
蓮が自分を長い間想ってくれていて、しかも告白してきた女性にそんな事を言ってくれているなんて、思ってもいなかった。