僕はただのbarのオーナーです




「澪さん。」


『何でしょうか?』


「白い羽。用意しておきましたよ。」


『ありがとうございます。
では私はこれで。』







紅く透き通ったソレを飲みほし、代金を置いて立ち上がる。

さて。
show timeです。

ここからは闇の世界。
本来私が踏み入れることのない場所。

本来僕が見ることのなかった場所。

本来俺が引き込まれるはずのなかった場所。



ここは本来。
神月 澪という人間がいてはいけない場所



だからこそ。
全てを闇と化し

永久の闇へと身を投げる。

それが。
あの日、あの事件に巻き込まれた。



〝俺の運命だ〟




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