お姫様は俺のモノ②lovehistory
「しかし、本当可愛いね。」


俺の手を握る姫。

不安なのか、下ばかり向く。



不安にさせたくない。


「本当、いい加減にしてくれ。

怖がらすな!」


俺は、仲間相手に怒鳴った。


目を見開く新と雷。

「ごめんごめん。

ゴメンね」


最後のゴメンねは、俺じゃない姫に向けられたモノだ。


新が、優しく姫の頭を撫でた。


< 12 / 287 >

この作品をシェア

pagetop