お姫様は俺のモノ②lovehistory
「おい、新。アイツらは?」


「海、来たのか。アイツらならとっくに逃げたけど」


マジかーー弱すぎだろう。

「お姫様は?」


「姫は、白雪と倉庫にいるだろう。


泣いてたよ。俺が行くのが不安なのか」


はあ、あんな泣き顔見せたかった訳じゃない。


「じゃあ、早く帰ろう。


きっと、お姫様、不安になってるよ。あのさ、お前白雪ちゃんはどう思ってんだ?」


新の急な物言いに、首を傾げる。



「どうって、仲間?後、仲間の女だろ?」


そう、総長の女だ。


颯龍、総長 颯の女だ。


今は俺には姫がいる。


「白雪ちゃんに似てるから、変わりなのかなって違うならいいんだ」


変わりーーー?


アイツは、変わりなんかじゃねーよ。


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