天神学園のお忍びな面々
「え、えっと、あのっ…」

美緒が不安そうに、エレナと白雪の顔を交互に見る。

「な、何の御用なんでしょうか?わ、私は生徒会の仕事がまだ残ってるんですけど…」

「大丈夫!悪いようにはしないのですわっ!」

美緒の背中を叩き、エレナは胸を張る。

「天神学園の悪しき早朝の風習を断つ為にも、ここは生徒会長と一丸となって、悪に立ち向かう所存っ!これぞ大正浪漫っ!」

「え、えぇぇえぇえ…」

「これは、その選ばれた者の証っ!」

奢りよ、とばかりにミルクティーの食券を美緒に渡すエレナ。

「…………」

白雪が、静かに美緒の肩を叩いた。

「…………」

そして、スタスタと歩いて行く。

「な、何か言って下さいよう!」

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