天神学園のお忍びな面々
ゴゥッ!という暴風のような音。

蘭丸の巨躯が軽く浮く。

「また火力が上がった…?」

魔力を通せば炎を噴き出すとはいえ、レオの小柄ならば魔力量もたかが知れている。

そう考えていた蘭丸だが…。

「俺が今までどれだけ、旅先で修行積んだと思ってんだ」

切っ先、刀身だけでなく、剣の鍔からも。

十字を描くように、イクリプスから炎が上がる。

まるで邪悪を退ける炎の十字架だ。

その炎の十字架を相手目掛けて振り下ろす技を、レオはこう呼ぶ。

「イヴィル・キルド!」

まさしく邪悪を滅ぼす、炎の十字架! 

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