天神学園のお忍びな面々
ガシリと。

頭を鷲摑みにされた。

「古来より、悪さをした者には『お灸を据える』という言葉がある…」

男の1人を背後から威圧する甲斐。

「指圧でよければ、今すぐにでも出来るが…?」

甲斐の圧力に押され、後退ろうとした男達。

「指圧は好みではないか?」

甲斐の鋭い眼光が突き刺さる。

「婦女子を誘うならば、もっと紳士的に振る舞え。尤も…美緒様を誘う事は、如何に紳士的でも俺が許しはしないがな」

甲斐の切れ長の眼が、獲物を狙う獣の如く男達を見据える。

美緒もお賽銭もそっちのけで、一目散に逃げ出す男達。

「…私のお尻を鷲摑みにした報いですっ」

両手を腰に当て、言い放つ美緒。

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