天神学園のお忍びな面々
雪見酒
「36度5分」

甲斐が体温計を確認する。

美緒の熱はすっかり下がっていた。

風邪は治ったようだ。

「はあ…折角のお正月なのに、1日寝て過ごしちゃった…」

少しションボリする美緒。

「慣れぬこちらでの生活で、お疲れだったのかもしれません。いい静養になったのでは?それに今日はまだ3日。正月はまだ終わっていません」

甲斐が言うが。

「でも…」

美緒は窓の外を眺めた。

「こんな大雪じゃあねぇ…」

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