One Night Lover
健と海斗
「健って男、婚約者だったんだって？」

海斗が華乃を抱きながらそんな話をして
華乃は一気に気持ちが萎えた。

「今、その話する？」

「なんかさ、他の男の話しながらするって興奮しない？」

「マジでキモい。」

華乃がベッドから出ようとすると海斗がその腕を掴んで引き寄せた。

華乃の身体を押さえつけて、馬乗りになる。

「健ともまだやってるんだ？」

「やめてよ！趣味悪いよ。」

「簡単だなぁ、華乃ちゃん、
悪い子だよなぁ。

いや、軽い子かな？」

華乃が怒って暴れると、海斗が華乃の身体に舌を這わせた。

「して欲しいクセに。」

華乃はその快楽に負けて、海斗に脚を開いた。

「嫌がってたのに許しちゃうんだ。」

そう言って海斗は脚の間に舌をを滑らせた。

華乃はすっかり海斗のペースに乗せられて、
最近ではかなりの頻度で逢っている。

「海斗くんさ、彼女居ないの？」

「居ないよ。

だから華乃ちゃんとしかsex出来ない。」

「嘘。いるって聞いたけど。」

「それ聞いた時、ちょっとは妬いた？」

「妬かない。」

「へぇ。つまんないな。」

海斗は自分のことはほとんど話さない。

話すことは華乃のことかお店のハルちゃんの話や
たわいもない話ばかりで
一緒にいる時間が増えても
海斗の事は何も知らなかった。





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