運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
君を幸せにしてあげようか?
午後八時。もうすっかりオフィス内には人もいなく、私だけが取り残されていた。
ようやく、仕事の目処がつき、パソコンの電源を落とした。

ここは、私が働く株式会社音羽堂の本社ビル。十四階建てのこのビルの十階が私の部署。


音羽堂は菓子・食品・アイスクリームなどの製造卸売や洋菓子販売チェーン店・喫茶及び飲食店の経営などをしている会社で、名前を聞いて知らないものはいないほどの有名企業。



一歳から食べられるビスケットも販売していることから、赤ちゃんが初めて食べるお菓子は音羽堂のビスケットと言われるほどみんなから愛されている。



私、影山結衣(かげやまゆい)は、そんな有名な音羽堂の総務部総務課に所属している二十四歳。


私はその中でも洋菓子部門に所属していて、主に、洋菓子の受注発注を担当している。

百貨店などの店舗からの受注を工場に発注したり、工場からの材料受注を受けたりするのが私の仕事。
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