運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
二人っきりになれるところ、行こう
「パーティーですか?」

「そう。俺は優衣と行きたいと思ってるんだけど、ダメかな?」

あれから数日が経つも、総一郎さんは相変わらず忙しそうで二回目のデートは、なかなか実現できそうにもなかった。


私もやりたいことに没頭していたから、そこまで寂しさを感じることはなかったけれど、やっぱりふと思い出したように、もっと一緒にいたいと欲張りになってしまう。


そんな日が続いていた十一月半ば、お昼休みに休憩室に来て欲しいと総一郎さんから連絡があった。

久しぶりに顔を合わせた総一郎さんは、少し疲れている表情をしていて、あまり時間がないんだけどと話を切り出し始めた。


「パーティーなんて、私、行ったことないんですけど・・・」



「大丈夫。俺の父親の友人が主催する誕生パーティーで、そんなに堅苦しいものでもないから。父親の代わりに出席してほしいって頼まれたんだけど、優衣と出席したいなと思って」


「でも、そんなパーティーに私が参加してもいいんですかね?」


「また、そんなこと言う。俺は優衣を連れて行きたいんだよ。だから優衣が嫌だって言っても連れて行くから。それに東吾くんも呼ばれているんだ。その主催者、東吾くんが働いている総合病院の院長だから」
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