運命の出会いは誓いのキスから 《番外編追加》
でも、一月半ば、この一週間、総一郎さんは毎日忙しいみたいで帰りも遅く、ひどい時は0時を過ぎるほど。


お休みの日も朝から出かけて、私は待っていようとするもつい、ダイニングで伏せて寝てしまっていた。


目が覚めたときには、私は必ずベッドで寝ているのだけれど、総一郎さんは朝も私より早く出て行って隣にはいない。


「また、会えなかった」


テーブルには置き手紙が置いてある。


〈ごちそうさま、美味しかったよ〉


必ず、夜遅くても私のご飯を食べて、片付けまでしてくれている総一郎さん。こんなに忙しい彼に何かしてあげられることがあればいいのに。



「で、優衣、どうなのよ?激甘砂吐き同棲生活は?相変わらず溺愛されてるの?」


今日は久しぶりに渚と夜ご飯。
結婚する前に二人でゆっくりご飯を食べたいと渚に誘われた。


総一郎さんには連絡したけれど、まだ未読のまま。よっぽど忙しいのかもしれない。
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