ー人造人間の奇跡ー
響く美しい歌声で今の気持ちを

全て歌にする

ー君に出会えてよかった

初めて愛がわかったよ けど貴方は私じゃあない人が好き

所詮私はオリジナルに敵わないけど 君を想う気持ちは負けない

淡い淡い想いは今 全てを捧げる

ずっとずっと君を想い続ける 最初で最後の貴方に贈る愛の想い

君の心に響け ねぇ 少しでもいいから私の方を見てよ 利用されても構わない

それはわがまますぎたかな?

けどね…(ここでまた深呼吸をして時雨を泣きそうな顔で見ながら歌い続ける)

私は君だけを見るよ だから 貴方を救いたい

月の光に照らされて私は

また歌い踊り続けるよ

壊れるまで歌い踊り続ける人形 だから…♪ー

凛海「〜♪〜♪〜♪…以上です」

自分の想いを少しだけ歌にした

モブ「…すごい切ない歌ですね オリジナルですか?」

凛海「…はい では失礼します」

ステージから降り時雨のもとに走る

時雨のもとに行くと時雨が泣いていた

時雨「…凛海…あの歌…その…誰かの歌なのか?すごい切なくて悲しい曲だったぞ 凛海も泣きそうな顔をしながら歌っていたし…」

凛海「…昔聞いた曲です…これだけ覚えていて…」

咄嗟に嘘をついた この歌は貴方を想って歌ったなんて言えないから

時雨「そっか…この歌詞の人形は報われるといいな…さて!気分変えるためまた色々回るか!」

涙をぬぐい私に笑いかけまた歩き出す

凛海「…時雨が…光に戻って幸せなら…報われますよ…」

小さく聴こえないように呟き後ろから跡をついて行く

すると

誰かにぶつかった

??「あ…すみません…」

ぶつかった女性はすぐさま謝ってきた

凛海「こちらすみま…!?」

私も謝ろと顔を見たら驚いた

私の目の前にいたのは

双子の姉の月華燐だった


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