ただ、そばにいたいだけ。
「うわぁ…人多い」


ちょうどお昼時にきてしまたからか、そこはもうバーゲンセール状態だった。


「あっ!!最後の一個!」


油断しているとあっという間に最後の一個。


慌てて走るわたし。


どうかとられませんように、そんな願いもむなしくパンは誰かにとられた。


「あっ!…あぶないっっ」


馬鹿なわたしはパンをとられたことに気をとられたまま、突っ走っていた。

馬鹿、おそいよわたし。





どんっ


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