嫌い。だけど好き。
ーーそして数年後ーーーーーーーーーー


「こら!悠哉(ユウヤ)!!ピーマン残さないの!
あー!小朱(コアカ)も!」
育児に忙しい結愛。60代となった前田と一緒に双子を育児中。

「晃哉君!よくやったぞ!」
「あ、ありがとうございます!」
一条グループを継ぐ修行として、結愛の父親の助手として仕事に励む晃哉。



「おかえりなさい!晃哉君!」

「ただいま。結愛・・・晃哉“君”は卒業だろ?」

「あ!そーでした!」

「敬語も・・・!」
うう・・・。指切りげんまんの針をのまされる・・・。

「パパ!いじめはダメなんだよ!」

「そーだよ!ママかわいそう!」
2人の足元でピョンピョン跳ねる
悠哉と小朱。

「いいか?悠哉、小朱。
“好きな人”はいじめてもいいんだぞ?」
しゃがんで2人に目線を合わせる晃哉君。

「だ!ダメです!」








時に寂しくて

時に嬉しくて・・・

忙しい恋。


それは 最後、最高の思い出となる。

宝箱の中にいた お姫様が

太陽のような 男の子に出会い、

宝箱を抜け出す

素敵な恋の物語。
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