恋は盲目、愛は永遠
ザ・左遷! (秘書・福島翼視点)
「・・・は?鈴太郎君。急にそう言われても、鈴太郎君に決定権はないが・・・」
「ある。この私がSKインダストリーの社長になった」
「・・・・・・え!」
「30分前にな」と社長は言うと、俺に目配せをした。

すかさず俺は、車内で社長から持たされた資料を、テーブルの上に置いた。
丁寧に。少なくとも博様には理解できるように、見やすく。

はいきた第一弾!

「それを見て分かるように、この私がSKインダストリーの筆頭株主であり経営者だ。あそこを生かすも殺すも、これからはこの私次第。どう経営するかは、この私が決める」と坊ちゃん、もとい、社長に宣言された博様の顔色が、ビミョーに青くなった。

ってことは、かいてる汗は冷やっすね。
< 243 / 298 >

この作品をシェア

pagetop