恋は盲目、愛は永遠
初めての女友だち
鈴太郎さんと言い合いをした後、「用があるから先に寝ててくれ」と鈴太郎さんに言われた私は、お言葉に甘えて先に眠ることにした。

鈴太郎さんはそれからどれくらいで戻ったのか・・・。
少なくとも1時間では戻らなかった。
その頃私はまだ起きてたし。

でも鈴太郎さんが戻ってきたとき、ベッドのいつもの片側が揺れて、鈴太郎さんが入ってきたのを感じた。
と同時に、私を抱きすくめる温もりも。

「うぅ・・・」
「すまない唯子。起こしたか・・・よかった。眠ってくれ」というような鈴太郎さんの低い囁き声が、かすかに聞こえた気がした。

翌日出張で5日間留守にするというのに、鈴太郎さんが私を抱かなかったのは、私が生理中だったから。
もちろん、それだけじゃないと思う。
直前に言い合いしたことも影響していたはずだ。
あれがきっかけで、鈴太郎さんは私に遠慮、というか、触れることをためらうようになったし、キスもしなくなった。
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