一途な社長の溺愛シンデレラ
「なあ沙良。俺と結婚しないか?」
「……はい?」
意味がわからず戸惑う私を見て、「ああ、ちがった」と首を振り、私の手を取る。
「俺と、結婚してください」
まっすぐ注がれる目線は、真剣そのものだった。
握られた手から伝わってくる体温と熱い眼差しが、突拍子もない彼の言葉をかたどって、現実のものにしていく。
「待って。え……結婚?」
思い浮かべたこともなかった漢字二文字が、とつぜん頭の中に現れ、ほかのイメージを巻き込んでぐるぐる回り出す。