影と闇
走り続けること数十秒。


私たちがたどり着いたのは図書室だった。


図書室には他の生徒や司書の先生がいないので、静かに過ごせそうだ。


でも、今は3限がはじまる数分前だから、いつまでも図書室にいるわけにはいかない。


3限がはじまるまでに教室に戻らないと、授業担当の先生に怒られてしまう。


「ねぇ、沖田くん」


「ん? なに?」


「もうすぐ3限がはじまるから、急いで戻ろう」


慌てて沖田くんの制服の袖を掴んでそう言うが、沖田くんは首を縦に振ろうとしない。


早く戻らなくてもいいの⁉︎


授業担当の先生に怒られちゃうでしょ?
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