神々の聖戦

「あの子じゃない?」

「そうそう!!オスカークラスの超絶美女でしかもこの学園の歴史上例を見ない才女!!!」

「あぁ、確かに凄い美人だね。」

人は噂が好きだなと何時も思う。

何が楽しくてそんなに他人について語れるのか私には理解ができない。

まぁ話の中心にいるのは私なのだけれど…

鬱陶しい黒髪をかき揚げ、憎たらしいくらい晴れ渡る空を睨む。

「おい、見ろ!!」

一人の男子生徒が空を指し示した。

「オスカークラスの奴らが帰ってきたぞ!」

「かっけぇな…」

私は歓声に背を向けてオスカークラスのある校舎に足を踏み入れる。

やはり、このアカデミーは特殊だ。
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