君の指先が囁いてる
木曜の朝が来た


俺は少しだけオシャレしてみた


目が見えないからって手抜きは禁物(笑)


福祉センターに着いた


センターに入ると茜ちゃんが声をかけてくれた


『翼君....
おはよう』


『茜ちゃん、おはよう!手紙読んだよ、ありがとう。後で少し話せる?』


『うん。私も話したい!今日は4時で上がる予定だから、終わったら下のベンチで待ってる』


『わかったよ、4時に下のベンチでね』



俺は茜ちゃんと約束した



俺のドキドキが止まらない


心臓がバコバコしてる


茜ちゃん....



ドキドキしながらボランティア活動をした


何とか無事に終わった



時間が空いた俺は、やる事も無いので休憩室で時間を潰した


何回も時計を触り確認しては本を読み、また時計を触りの繰り返しだった(笑)



こんな待ち時間も楽しいと思った



約束の時間が来た



俺は階段を降りて約束のベンチに向かった






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